しっかりとした裏付けを持って
交渉するために情報を収集し、
市況の変化に敏感になりました。

調達部

調達G

西川 寛

2011年入社 経営学部卒

入社動機と現在の仕事の内容

商社やメーカーを相手に、
Q・C・Dに基づき交渉しています。

中学生の頃からクルマに興味を持っており、将来はクルマに関わる仕事がしたいと考えていたことから、自動車産業の中でも実際にものづくりをしているメーカーへの就職を志望しました。出身地である愛知県では自動車産業が非常に盛んであり、数多くの関連メーカーが存在しています。その中でアイシン化工に決めたのは、化成品・摩擦材・樹脂部品の3つの事業を持つ安定感に魅力を感じたからです。アイシン化工ではリーマンショックの影響も少なく、黒字が続いていた話を聞き、ここなら安心だと考えて入社を決めました。

現在は調達の仕事をしています。実は、文系出身なので「配属は営業かな」と漠然と考えていました。「調達に決まった」という話を聞いた時は、調達の仕事内容を知らない状態でした。でも、仕事を始めてみたら、調達の仕事の奥深さと面白さを知り、調達に配属になって良かったと思っています。

私は湿式摩擦材やブレーキパッドに使う資材の調達を担当しており、Q・C・D(品質・コスト・デリバリー)において最適な材料の探索をグローバルに行い、仕入れ先となる商社やメーカーを決めていく仕事です。摩擦材で使用している主要な材料だけでも、約500アイテムを扱うなど、膨大な資材を扱っています。

Q・C・Dの中でもコストに関わる仕事として、購入価格の交渉を行っていますが、為替や原油価格などの状況が日常的に変わるため、そうした状況の変化に合わせて随時折衝をしています。適正価格で購入するために、市況の動きを追う他にも、専門紙などで情報を収集・分析を繰り返し行い、裏付けのある情報を基に交渉する必要があります。そのため日頃から情報を収集するように心がけています。

私のチャレンジ

新しい鋼材の仕入れ先を開拓中!

鋼材は湿式摩擦材の中で数量・金額共に最も多い資材であり、より安く購入することができれば原価低減効果は膨大なものになります。今までも鋼種や生産工程の変更を実施し、原価低減を進めてきましたが、今回は競争購買とリスクヘッジの観点から鋼材の新規仕入先追加の検討を実施しました。

湿式摩擦材は自動車の性能に関わる機能部品として使用されているため、品質面で厳しい条件が付いており、いくつもの評価や試験を長い時間をかけて実施した後、採用可否が決定します。また、今回のケースは社内だけでなく納入先であるお客様の承認も必要となるため、より多くの人を巻き込んだ取り組みになりました。その中で調達部の役割である仕入先への窓口としてQ・C・Dを中心に折衝や調整をしてきました。例えば技術部同席で評価項目や進め方の打合せや、品質確認のために仕入先の工場見学を実施しました。こうした活動を2年以上も続けた結果、お客様からの承認を得ることができ、新規採用が正式に決まりました。

入社して感じた
アイシン化工の良さと将来の夢

アイシングループのグループ力が
仕事で役立っています。

アイシングループの調達部門が集まって情報交換することで、グループでの大量購入によるコストダウンの実現や、各社が同一価格で購入できるようになっています。各社それぞれ購入するより、グループ全体として購入した方がはるかに大きなメリットがあります。

また、事務所が仕切りのないワンフロアになっており、大半の部署が同じフロアで仕事をしているため、仕事のやりやすさにつながっています。事務所を見渡して相手がいれば、打ち合わせテーブルに集まってFace to Faceで会話できるので話がスムーズに進みます。

将来の夢は、グローバルでの最適調達の実現です。要求されるQ・C・Dに対して、世界中の材料から最適なものを提案できるようになりたいと考えています。そのためには材料知識や市況情報だけでなく交渉スキルについても上司・先輩から手法を学び、そこに自分なりの方策を取り入れながら調達としてのスキルを磨いていきたいと考えています。