例えばEVの主要部品に革新を。
世の中にブレイクスルーをもたらす
新商品の創出に挑んでいます。

新商品創出推進室

機能商品開発G

古田 亮一

2010年入社 工学研究科 化学工学専攻修了

入社動機と現在の仕事の内容

化学系の専門知識を活かせる会社で、
新商品開発に挑む。

大学院の専攻は、プラントでの化学反応を扱う分野でした。リーマンショック直後で採用市場は厳しい時期でしたが、広く「化学メーカー」という切り口で就職先を探しました。その中で当社に決めたのは、愛知県内の自動車関連企業には珍しい化学系のメーカーであることが理由。また、私の父もアイシングループ企業の社員で、福利厚生を含めた企業としての安心感があったことも大きな決め手です。

現在は新商品創出を行う部署で、EVのパワートレインで重要な役割をする、ある部品の開発に取り組んでいます。従来品ではレアメタルが使用されるその部品を、樹脂材料を活用することでレアメタル使用量を低減し、高い性能はそのままに、価格と環境負荷の低減を目指しています。開発は他社と3社共同で行い、私は樹脂材料の配合設計を担当。化学系出身でも、樹脂材料の配合に関しては一からの勉強です。それでも、EVの肝となるこの部品を、当社の技術でよりよいものにという思いで取り組んでいます。

私のチャレンジ

毎回の開発案件が、
社内に前例のない
技術へのチャレンジ。

入社以来、ずっと新商品開発に取り組んでいますが、どの案件も過去に社内で前例がなく、経験した先輩もいません。ある開発品では、仮説を確かめようにも実験設備がないという壁に直面。それならと一念発起して、その材料に関する解析技術をゼロから習得し、シミュレーションで明らかにしました。「何を開発するか」というアイデア探しから担当したこともあります。目指すものが明確でない仕事には、正直、苦手意識がありましたが、アイシン化工の得意技術を土台に「もっと世の中や自動車がこうなればいいな」という視点で、今までとは違った新商品の種を模索しました。

過去に取り組んだ開発品の中には、お客様の商品に組み込んでテストしていただく段階まで到達したものはありますが、まだ製品化に至ったものはありません。それでも、新商品の創出とはそういうものだと、前向きに向き合っています。実際、前に習得した解析技術は、現在進行中の開発案件にも役立っていて、経験したことや身についた知識が必ず次に活きてくると実感しています。

入社して感じた
アイシン化工の良さと将来の夢

安心の職場環境の中で、
世の中のブレイクスルーに
つながる商品を。

福利厚生や働く環境は、入社前に思ったとおりの充実ぶりです。子どもが生まれたときには、3カ月間の育児休暇を取得。まだ男性の育休が義務化される前で、病院や役所の方々には驚かれました(笑)。メンバーに迷惑をかけてしまうという思いもありましたが、快く協力してもらえて、復帰もスムーズでした。残業についても日頃はあまりなく、家事や育児のプライベート時間をしっかり持てています。仕事に関しては、毎回違った新しいテーマに取り組み、展示会に足を運ぶなどして幅広い技術に触れ、また社内の他部署とも連携して刺激を受けながら楽しくやらせてもらえる環境だと感じます。

今後の目標は、何と言っても、現在取り組んでいる開発を成功させること。やはり自分の開発したものを、世に出したいですから。競合の激しい製品ですが、アイシングループの当社は、自動車のエンドユーザーや自動車メーカーに近く、ユーザーニーズをつかみやすいポジションにあることが強み。それを存分に活かしながら、環境負荷が少なく社会貢献にもつながる、世の中にブレイクスルーをもたらす製品に仕上げて、送り出したいと思っています。